つひにゆく道

休職中の国語教師が教育・文学・音楽などについて語ります。料理と愛犬についても結構書きます。

教育

人間のイメージ

「人は見た目によらない」とも言いますし、「人は見た目が9割」とも言われますが、僕はどちらかといえば後者の方。 見た目と中身がある程度一致する、という経験が多いからです。もちろん、ギャップに驚かされることも多いですが。 これは悪いことではなく、…

君たちはどう生きるか

今話題になっている、「君たちはどう生きるか」と言う本について書きます。 君たちはどう生きるか 作者: 吉野源三郎 出版社/メーカー: マガジンハウス 発売日: 2017/08/24 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る 1,930年代に書かれた…

料理日記(お弁当と昼メシ)

やや間が空いてしまいました。この週末は、友達とバンドをやって、その後は日付が変わるまで飲んだくれていました。毎日教団ででかい声で喋って、元気な生徒たちに囲まれる日々を送っていたので、この生活になって本当に人と話さなくなりました、奥さん以外…

[追記]ゆったりした1日。

仕事で死んでた時は、家のことなんかほとんどやる暇はなかった。せいぜい日曜日の部活の後くらいかな。 僕は無類のビール党なので、この期間、何もしないと酒浸りになるのが目に見えている。その対策として(?)家事全般は僕が担当することを申し出た。元々…

教員の過剰労働の前提

最近は、教員の労働環境が酷すぎる!というのが「ネットの」ニュースなどでよく取り上げられています。代表格は、内田良さんなどでしょう。 でも、それらでは語られていない前提があると思うので、今日はそれについて書きます。 突飛な話に聞こえるかもしれ…

うつ病の箱庭(村上龍「コインロッカー・ベイビーズ)

少し間が空いてしまいましたが、読書レビューを教育に絡めて。 友人の勧めで、久々に村上龍を読みました。彼の代表作、「コインロッカー・ベイビーズ」です。 タバコ、セックス、酒、ドラッグ。80年代アメリカを彷彿とさせる、初期作品から得意のテーマで…

夏目漱石の「坊っちゃん」について、休職中の国語教師が語る

病み日記ばかり書いても気が滅入るので、本日は漱石の「坊っちゃん」について。 中一の教科書に第1章、生い立ちから卒業後の旅立ちの場面までが書かれています。 一般的に、破天荒な「おれ」と純粋な愛を注ぐ下女の「清」との絆の物語、という「美談」とし…

心を無にする必要性――休職に至るまで

僕は現在、学校を休職しています。 それからしばらくしてこのブログを始めたのですが、このはてなブログを少し除くだけで、同じような理由で同じような状態になっている先生方がたくさんいることに驚きました。 休職に至った原因は山ほどありますが、まず一…

初投稿。開設の経緯。

本日からブログを始めました。タイトルは「つひにゆく道」。 文学好きの人なら知っていると思いますが、これは古典「伊勢物語」の最終段で詠まれた、辞世の句です。作者は在原業平(※と思われる)。 つひにゆく 道とはかねて 聞きしかど きのふけふとは 思は…