つひにゆく道

休職中の国語教師が教育・文学・音楽などについて語ります。料理と愛犬についても結構書きます。

アメリカ旅行記①人種のるつぼ?

休職してできた時間を利用して、アメリカのサンフランシスコに行って来た。海外旅行は2回目(1回目は小4の時にグアム、英語わからんし親の後ろをついて行くだけだった)。実質初めてである。 大きな目的はNBAを観ること。教員やってたら死ぬまでかなわない…

休職してわかったこと④足枷のおかげで生きられる

1ヶ月弱、更新をサボっていました。先週は、もうない機会だからと、アメリカにNBAを観に行くという夢を叶えて来ました。これは後日紀行文としてまとめます。 もう何回も書いていますが、休職してわかったのは家族の有り難みです。 元気に働いていた時も、「…

雪が降る町

こんにちは。一昨日の大雪、大変でしたねー。 僕の町はやたら寒いくせに雪は滅多に降らないのですが、さすがの積雪量でした。 雪かきは腰にくるし辛い、、、というわけで。せっかくなら遊ぼう!という結論に達し、奥様とはしゃぎながらかまくら作成。 犬たち…

休職してわかったこと③継続は力なり

どーもこんにちは。今日もコメダ珈琲で読書をしています。情感が読み終わったので、気分転換がてら、ブログを執筆。 「継続は力なり」というのは、いろいろなところで囁かれている言葉で、基本的には良い意味で使われる言葉です。(最近は、部活動を強制する…

自分だけの拠り所―西加奈子「サラバ!」を読んで

またもや間を空けてしまいました。題があまりにも長くなってしまうのでカットしましたが、「休職して分かったこと」という連続ものの一環として読んでいただければと思います。 僕はオードリーの大ファンで、毎週オールナイトニッポンを聞いています。春日が…

正月とクリスマスの料理

あけましておめでとうございます。 さすがに、正月から「休職してわかったこと」なんて書く気にはなれませんので、クリスマスと正月の料理日記を載せます。 クリスマス第1弾。ローストチキンとパエリヤ。 第2弾はもっと豪華に、ローストビーフやらカルパッ…

休職して分かったこと②時が経つのは早い

To be or not to be,that is a question. シェイクスピアの「ハムレット」に出てくる有名な辞句で、日本では「生きるか死ぬか、それが問題だ」と訳されますが、これは哲学的には「実存」と呼ばれる「いま、ここ」にあるか(ないか)という問題です。 これを…

休職して分かったこと①「人の評価と人間関係」

しばらく書かずにありましたが、たくさんの方がアクセスしてくれているようで、ありがとうございます。 始めた当初は良い吐き出し口だ、とか頭が鈍らないようにと思っていたのですが、精神衛生上どうなのかな(特に宣伝のために載せているTwitterを見ると)…

人間のイメージ

「人は見た目によらない」とも言いますし、「人は見た目が9割」とも言われますが、僕はどちらかといえば後者の方。 見た目と中身がある程度一致する、という経験が多いからです。もちろん、ギャップに驚かされることも多いですが。 これは悪いことではなく、…

婚約記念日

先日、婚約してから1年が経ち記念日を迎えました。減額されていますが、少しはボーナスも入ったので、たまの贅沢と言うことでお寿司屋さんに行ってきました。 田舎町に住んでいるので、おいしいものが安く食べられるのは最大の利点かと思います。家賃も安い…

お弁当、料理日記

先日の保護した犬ですが、情報拡散のためツイッターに流したところ、ハンパない数のリツイートといいねが付きまして、数日間ケータイが鳴りっぱなしで、電池もすぐ切れる生活でした。それに併せて、このブログの閲覧数も破壊的な数になりました。折角なので…

迷い犬を保護した話。

今日は、たった二日間だけですが、家族となった犬の話です。 昨日の朝、いつものように2匹の犬を連れて散歩をしていると、田んぼのところにゆっくりと動く茶色い物体が。 なんだ?と思って近づいてみると、やや大きめの犬でした。老犬らしく、ふらふらと泥…

お弁当日記2

さてさて、今日のお弁当日記でございます。 先日、100円ショップのダイソーでこんなものを買いました。 これにご飯を詰めて、何回か振ればご飯がまとまり、さらに海苔を挿し込んでまた振れば勝手に海苔が巻けるという優れものです。 …を書いてあったのですが…

君たちはどう生きるか

今話題になっている、「君たちはどう生きるか」と言う本について書きます。 君たちはどう生きるか 作者: 吉野源三郎 出版社/メーカー: マガジンハウス 発売日: 2017/08/24 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る 1,930年代に書かれた…

料理日記(お弁当と昼メシ)

やや間が空いてしまいました。この週末は、友達とバンドをやって、その後は日付が変わるまで飲んだくれていました。毎日教団ででかい声で喋って、元気な生徒たちに囲まれる日々を送っていたので、この生活になって本当に人と話さなくなりました、奥さん以外…

先生、教員、教師。

今、嵐の櫻井くんが主演で、「先に生まれただけの僕と言うドラマ」が放送されています。 なかなか食ったようなタイトルで面白い。「先生」と言うのは読んで字の如く、「先に生まれた人間」です。まぁ、そもそもそういう意味の言葉ではない、ということは置い…

料理日記[お菓子編)

今日は遅番から帰ってくる奥さんに、夜食で甘いものを作ろう!と思い立ち、お菓子編です。 超簡単!リンゴのカスタードタルト です。 カスタードクリームの作り方 ①ふるった小麦粉15グラムと砂糖50グラムを混ぜます。 ②そこに牛乳200 CCを加えよく混ぜます。…

お弁当日記

たまに載せていますが、休職中なので奥さんが仕事のある日にはお弁当を作っています。 しかし、先日ハロウィンの料理で載せたように、盛り付けのセンスが全くないので、初期の頃はこんな運動部の男子のようなお弁当を作っていました。 Twitterなどで、フォロ…

「分かりやすい」授業

評価の高い先生の授業は、一般的に「わかりやすい」授業として紹介されます。もちろんわかりにくい授業よりも「わかりやすい」授業の方が良いのは当然です。 しかし、この「分かりやすい」という言葉について深く考えてみると、危険な落とし穴が見えてくるの…

教育無償化と教員の働き方改革

今ニュースなどで高等教育無償化や教員の働き方改革が報じられています。 そこで、今日はこの問題について考えてみたいと思います。僕にはこの議論は不毛で、非常にズレているように感じるのです。 1.教育無償化について 2.働き方改革について 3.まと…

[追記]ゆったりした1日。

仕事で死んでた時は、家のことなんかほとんどやる暇はなかった。せいぜい日曜日の部活の後くらいかな。 僕は無類のビール党なので、この期間、何もしないと酒浸りになるのが目に見えている。その対策として(?)家事全般は僕が担当することを申し出た。元々…

学校内の「治安維持法」について

「学校は退屈だ」などというと、尾崎豊みたいでダサいかも知れません。しかし一方で、たくさんの思い出や、すばらしい友や師と出会ったという経験も多くの人にはあるでしょう。 しかし、それは「学校」のおかげでしょうか?友達や先生個人のおかげのものがほ…

カズオ・イシグロは「日本人」なのか

ボブディランの受賞や村上春樹が取れないことで、毎年話題に上がるノーベル文学賞ですが、先日、カズオ・イシグロさんが受賞しました。 「私を離さないで(Never let me go)」くらいしか読んだことはないけれども、とてもうれしい出来事でした。 しかし、そ…

教員の過剰労働の前提

最近は、教員の労働環境が酷すぎる!というのが「ネットの」ニュースなどでよく取り上げられています。代表格は、内田良さんなどでしょう。 でも、それらでは語られていない前提があると思うので、今日はそれについて書きます。 突飛な話に聞こえるかもしれ…

犬のバースデー。

我が家には2匹の犬がいます。1匹はプロフィール画像のダックスフント。 去年の夏から彼女と同棲を始め、彼女が飼っていた犬も一緒に暮らし始めました。もともと犬は大好きだったので、アホみたいに溺愛しています。周りの人間は、いつも犬の話ばかりする犬…

手先が不器用な人間がハロウィンを祝おうとするとこうなる(料理日記)

いい年をして中二病が治らないので、渋谷のハロウィン行列などもっての外、友達とハロウィンパーティーなど死ぬまでやることはないと思う。 「それをやっている自分」に耐えられないのだ。そんなこと言わずに楽しめる人たちが、人生を楽しめるし、そちらの方…

料理日記(ローストビーフ他)

プロフィールにある通り、現在休職中でございます。奥さんは仕事しているので、この期間、家では僕が主婦をやっています。 国語やバスケを教える立場のくせに、胸を張って得意だと言えるものは、実は料理なのです。1度食えば大抵のものは再現できる、という…

うつ病の箱庭(村上龍「コインロッカー・ベイビーズ)

少し間が空いてしまいましたが、読書レビューを教育に絡めて。 友人の勧めで、久々に村上龍を読みました。彼の代表作、「コインロッカー・ベイビーズ」です。 タバコ、セックス、酒、ドラッグ。80年代アメリカを彷彿とさせる、初期作品から得意のテーマで…

夏目漱石の「坊っちゃん」について、休職中の国語教師が語る

病み日記ばかり書いても気が滅入るので、本日は漱石の「坊っちゃん」について。 中一の教科書に第1章、生い立ちから卒業後の旅立ちの場面までが書かれています。 一般的に、破天荒な「おれ」と純粋な愛を注ぐ下女の「清」との絆の物語、という「美談」とし…

心を無にする必要性――休職に至るまで

僕は現在、学校を休職しています。 それからしばらくしてこのブログを始めたのですが、このはてなブログを少し除くだけで、同じような理由で同じような状態になっている先生方がたくさんいることに驚きました。 休職に至った原因は山ほどありますが、まず一…