つひにゆく道

休職中の国語教師が教育・文学・音楽などについて語ります。料理と愛犬についても結構書きます。

休職して分かったこと①「人の評価と人間関係」

しばらく書かずにありましたが、たくさんの方がアクセスしてくれているようで、ありがとうございます。

 

始めた当初は良い吐き出し口だ、とか頭が鈍らないようにと思っていたのですが、精神衛生上どうなのかな(特に宣伝のために載せているTwitterを見ると)とも思いまして、しばらく離れてありました。

 

でもせっかく始めたことですし、後の道標として、少しずつ書いていこうと思います。というわけで、多分同じようなタイトルで同じようなことを1万人くらいの人が書いているとは思いますが、連続ものとしてやっていきます。

 

さて、今回は「人の評価」について。

 

好きな作家は太宰治村上春樹、好きなバンドはエレファントカシマシ、芸人ならオードリー若林と南キャン山里亮太、ということからも分かるように、30過ぎて恥ずかしいですが僕は「中二病」という言葉がぴったりの結構歪んだ自意識の持ち主です。人からは素直と言われますが、自分ではそれは自意識を持て余した結果だと思っています。この歳になって見た目も気にしますが、「オシャレな服」を着る気にはなれません。

 

というわけで、「人の評価」というのをとても気にしてしまいます。でも悪い評価はあまり聞き入れません。笑

 

一応、最難関と言われる高校や大学の出身ですが、16歳や18歳の時に手にした「学歴」など、30過ぎた今、肩書きとしてもはやなんの意味もないことは分かっています。

 

でも、それなりの対価を払って勉強してきましたから、「駅弁大学」の教育学部の出身の人とは一緒にされたくないし(実際かなり違うとは思う)、大したことない職業だけど、まあそれなりの努力をしたから、こんなに休んでても金をもらえる境遇を勝ち取ったのだ、なんて正当化してます。

 

Twitterとか見てると、公立中の先生は本当に大変だなあと思うけれど、「でもあんたは高校教員になれる頭ないでしょ」とか「部活なしで授業で勝負できんの?」とか「休み与えてもそもそもあんた勉強なんかしないでしょ」なんて思っちゃいますね。

 

そんな価値観なわけです。通院してる医者にはそういうのを改めるプログラムに参加するように言われましたが、絶対意味ないしまあ向きに取り組めるはずもないので、体力向上のやつだけ出てお茶を濁してます(4ヶ月前まで高校生と互角にバスケしてたのが信じられないくらいに落ちている)。せっかく手にした休みをそんなもんに使いたくはない。

 

てなわけで、抜け出したくなるくらいアホな教員ばかりの職場ですが、「まあこいつらよりはマシだな」と思える人がたくさんいるために、なんとかやっていけたというのはありますね。

良くないですけど、無関係で無能な人間には興味がないし、生きようが死のうが僕にはどうでもいいのです。

 

だからせっかくいい授業が出来たり、生徒が集まってきてくれても「こんな低レベルな学校だから俺程度がよく見えんのかな」なんて台無しにしてしまいます。実際、最難関の高校の採用試験は何度か落ちているからその程度なのかもなーとも思っています。

 

でも復職しても、もう彼らと関わる気は無いです。

 

話が逸れてました。これじゃ前のブログと変わらん。笑

 

さて、そんな風に考えて生きていたのですが、つまり、自分は常に「相対評価」で判断していたわけです。そして、少し離れたところから見て評価していたのです。よく人見知りしないフレンドリーな人間だと思われますが、他の人よりも少し近いところに線を引いているだけです。

 

でもそんな鳥瞰的になれない時もあります。例えば、バスケをしている時。エレカシの新曲を聴く時。ポールやディランを生で見た時。犬とじゃれあっている時。奥さんと楽しく過ごしている時。本当に面白い本に出会えた時。

 

邪魔するものなく本当に楽しんでいる時って、相対化や俯瞰なんてできませんよね。もう夢中で。

 

でも学校を抜け出してきた時が楽しいわけはありませんから、休めてホッとしたと同時に自分を人生の落伍者として扱ってもいました。だって、今までそういう人たちをはるか底に見下して、「お前はもともと向いてなかっただけだろ」とか「こんなやつ休暇じゃなくてクビにするいい機会だろ」なんて言っていたのですから。

 

だからせめて「ちゃんとしてやる!」との思いでその翌日から主婦のように家事に励みました。めっちゃ難しい本も結構読みました。犬の散歩も毎日連れて行きました。自分が病んだことを「なかったこと」にしたかったのでしょう。とにかくコンプレックスの塊です(今も大して変わらんけど)。

 

でも妻はいつもと変わらず接してくれて、「仕事をしている貴方が好きなわけじゃ無い」と言ってくれて、(もちろん自分だってそうなのに)筆舌に尽くせないほどの感銘を受けました。

 

身内にバレると面倒なので(そういうのを分かってくれる家ならこんな性格になってないし、最難関に行けるほど勉強なんかしてない)、休職のことは地元と繋がりのない、多分これからも関係が続くであろう親しい大学の友人数名にしか言っていません。

 

あまり人と頻繁に会うことはしないのですが、彼らは飲み会を企画していつも通り接してくれました。もう一つのグループの友人も同様です。それがとても救われました。

 

みんな頭が切れて仕事ができそうな人たちだし(だからこそ職場の環境は劣悪に感じる)、今まで「オレはめっちゃ働いている」的なことばかり言ってしまっていたので、正直どんな目で見られるのかなあ、腫れ物に触るようだったら嫌だなあと思っていたのですが、以前と何も変わらん。

 

僕だって彼らが仕事を辞めたり休んだりしたところで関係を変えたりしないのだから、当たり前なのですが、ストレスの限界だった時期だからこそ、言わば「絶対評価」で成り立っている(「評価」という言葉は相応しくないですが)その関係のありがたみが身にしみました。

 

それに引き換え、職場の人たちとの関係はどうでしょう。新人の頃から「社会人としての振る舞い」というのかな、とりあえず腹立つことがあっても気を遣いましたし、退屈な職場の飲み会にもできるだけ参加しました。後輩は大切にしたいタチなので、干渉にならない程度によく面倒見て、結構慕われてきました。

 

でも、それってただの「仕事の上での付き合い」ですよね。

 

その「付き合い」や「忖度」にかまけて、奥さんを放ったらかしにしてもいい?友達と会えなくなってもいい?生徒の味方をしなくてもいい?

 

勿論、答えは否です。でも、それは結果的に僕が8年間続けてきたことです。

 

では、僕が急に付き合いが悪くなったり、楯突いたり、慣例に反することをしだして、職場の人から煙たがられてもいい?

 

別にいーや。

 

だって、そんな人との関係は「相対評価」なのだから。そんな奴らに気をもむより奥さんや友達やワンコ達と過ごした方がいいに決まってる。そして、先生より生徒の方が大切。

 

部活は嫌いではないから、休日出勤があるのは仕方ないけど日数決めてやればいい。チームが出ない大会の大会の役員はやらん。答え写すくらいの宿題なら、初めから希望制にすればいい。どーせ勉強しないでテストに来る奴のために補習なんかしなくていい(「補習は無意味」というのはエビデンスのある「事実」です)。

 

離れてみて分かった関係の大切さと不毛さ。大切な方を大事にすればいいのです。

 

それがどーしてもできないなら、教員なんかやめればいーや。でも来年度は負担の軽い状態で戻れるから、使えるものは使えるだけ使おう。

人間のイメージ

「人は見た目によらない」とも言いますし、「人は見た目が9割」とも言われますが、僕はどちらかといえば後者の方。

 

見た目と中身がある程度一致する、という経験が多いからです。もちろん、ギャップに驚かされることも多いですが。

 

これは悪いことではなく、例えば学校でも学力や生活態度など、ある程度見当をつけたほうが「先入観ゼロ=何も分からない状態」よりもよっぽど関わりやすいからです。違ったら修正すればいいだけのこと。生徒も先生のことをそのように見ている人も多いはず。

 

ところで、先日僕のところにせいとから千羽鶴が届いたと書きましたが、それと一緒に手紙も何人かが書いてくれたのですが、どうやら僕は、

 

生徒の間では「骨肉腫」という噂が立っているようです。笑

 

これには笑った。次会うときには義手や義足になっているオレを想像しているのでしょうか。笑

 

「病室のベッドの上にいる先生は想像できません」とか「病室で同室の人にキレないでね」とか書かれていました。笑

 

休職するくらいのストレスを抱えて、毎日頭痛薬飲んでぼんやりする頭で学校に通っていたわけですが、

 

誰一人僕が心を病むとは考えていないようです。笑

 

それを痛感したのは、いま通っている復帰プログラムでのこと。いくつかの中から選べるのですが、ビジネススキルや対人スキルが病院で学べるとは到底思えないので、体力を戻すことを目指し、スポーツの部に参加しているのですが。

 

服装やコミュニケーションが、世の常識とズレ過ぎていて驚かされるし、はっきり言って自分もその一員だとは受け入れられません。

 

こういう考えは良くないのですが、仕事には結果が求められる以上、その全てを受け入れて、自分がフォローしようとは思えないし、その必要性も感じません。

 

福利厚生の恩恵に授かっている身なので、口幅ったいことは言えませんが、「こうはなるまい」というのが実感です。

 

実社会から切り離された場で、リーダーのような振る舞いをしたり、「常連の顔」で立ち回ることにあまり意味があるとは思えません。

 

社会システムの責任と、自己責任の部分は分けて考えないといけませんね。

 

心のバランスを保つためには「見た目に惑わされない」「他者の評価は気にしない」ということも必要ですが、それもゼロサムではなく、ある程度秤にかけながら生きて行くことも必要だなあと、学びました。

 

しかし病院とか役所とか教員とか、公共事業にはあまり面白い人はいないなあ、と実感させられます。

 

ここでは新たな価値観を学べそうもないので、思い切って2月にはアメリカに行くことにしました。教員をしながらでは実現できない「生でNBA」を観るという夢を叶えてから復職しようと思います。

 

 

人は見た目が9割 (新潮新書)

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やっぱり見た目が9割 (新潮新書)

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婚約記念日

先日、婚約してから1年が経ち記念日を迎えました。減額されていますが、少しはボーナスも入ったので、たまの贅沢と言うことでお寿司屋さんに行ってきました。

 

田舎町に住んでいるので、おいしいものが安く食べられるのは最大の利点かと思います。家賃も安いし。

 

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このお店では、かわいいワンちゃんも飼っていて、犬好きの2人なのでとても満足しました。

 

そして、奥さんが昼寝をしている隙にこっそりと家を抜け出し、お花とケーキのサプライズ。

 

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真ん中の猫がなんとも可愛らしい花束です。

 

1年前、我々の婚約犬として我が家に来たこの子も、こんなに大きくなりました。

 

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 1年前の今頃は、まさか自分が休職するなんて思っていなかったけれども、こんな状態でも毎日幸せに暮らせるのはやはり家族のおかげです。

 

仕事をしていた時は、ほとんど家にいなかったので、この時間、本当に家族のありがたさを感じています。

 

今日は妻も出かけているので、どこかに出かけようとでも思うのですが、流行やお出かけには疎いので、どこに行ったらいいか全く判りません。笑

 

まぁ天気もいいので、犬達とのんびり暮らすかな。

お弁当、料理日記

先日の保護した犬ですが、情報拡散のためツイッターに流したところ、ハンパない数のリツイートといいねが付きまして、数日間ケータイが鳴りっぱなしで、電池もすぐ切れる生活でした。それに併せて、このブログの閲覧数も破壊的な数になりました。折角なので購読を続けてくれたら嬉しいです。

 

さてさて、今日も料理日記です。

 

①アップルパイ

 

先日、冷凍のパイシートを使えばすぐに作れるとわかったので、今回は型を使わず、二枚重なる形のアップルパイです。リンゴも紅玉が手に入りました。

 

先日、大学の友達の家に遊びに行ったので、手土産にも持って行きました。1日でリンゴを6コ剥く日はもう来ないでしょう。笑

 

奥さんからも友達からも大好評。こちら。

 

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②お弁当

 

やはりピックがかわいい。

 

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だいぶ手慣れたもので、もう一つあります。こちら。

 

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緑と赤を入れることは覚えたので、白いかまぼこを添えて見ました。なんか豪華に見えるかも。

 

④パンダの干菓子(和三盆使用)

 

一昨日、奥さんがお休みだったので、「動物園に行こう」とその場で決定し、急遽行ってまいりました。

 

パンダの親子はまだ見れませんが、父親パンダはいました。かわいい。

 

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そしてお土産はこちら。お茶菓子に最高。

 

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いつも家にいてばかりなので、たまには奥さん孝行になったかな。良い1日でした。

 

 

さてさて、今日は通院している病院の「デイセラピー」という、復帰支援プログラムに来ています。そのうちこれについて書きますね、とりあえず今のところ金を払う意味は感じない。仕事できなそうな人ばかりで、むしろここにいると病みそうです。

 

さて、午後は体力測定。犬の散歩しかしてないからガタ落ちしてるような気がする。

迷い犬を保護した話。

今日は、たった二日間だけですが、家族となった犬の話です。

 

昨日の朝、いつものように2匹の犬を連れて散歩をしていると、田んぼのところにゆっくりと動く茶色い物体が。

 

なんだ?と思って近づいてみると、やや大きめの犬でした。老犬らしく、ふらふらと泥まみれになりながら歩いていました。手を触れると、少し怖がっていましたが、全く吠えないとても優しい子でした。目は白内障で、あまり見えていない様子でした。

 

妻も一緒にいたのですが、犬が大好きな夫婦なので、迷わず保護しました。少し怖がっていましたが、抱っこして家に連れて帰り、とりあえずベランダに置くことにしました。

 

お腹が空いていそうなので、温かいミルクとドックフードをあげました。しかし、多少ミルクは飲んだものの、ドッグフードには手をつけません。老犬だから歯が弱っているのかな?と思い、柔らかいペースト状の餌をあげたところ、ガツガツと食べてくれました。

 

とりあえず寒いので毛布がわりにいらなくなった服やバスタオルを敷いてやりました。初めは落ち着きがなく、疲れているはずなのに、いつまでもベランダをうろうろしていました。

 

しかし時間が経つと、少し慣れてきたようで、手を出すとぺろぺろなめてくれたり、座ったりしてる寝るようになりました。しっかりおしっこもしました。笑

 

それがこの子です。

 

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そして、田んぼの中にいたので泥だらけだった体を、風呂場でシャンプーしてきれいにしてありました。その後、近くのドラッグストアで餌の缶詰と、それを買ってやりました。

 

このまま自分のものにしたいと言う気持ちが抑えられなかったのですが笑、とりあえず飼い主を探すことにしました。小型犬しか買えないアパートに住んでいるので、あまり長くは預かれません。

 

以下、少し話がそれますが、役所の職員たちとのグダグダのクソみたいなやりとりです。

 

①動物指導センターに電話

 

犬が逃げたり、犬を保護したりした場合は市町村や都道府県の動物指導センターに情報が集約されます。そのため、まずこちらのサイト見たのですが、まずここで驚愕。

 

なんと、電話しか受け付けていないのです。今の時代にEメールを送ることができません。こちらがすべて特徴などを口で説明するので、ちゃんと伝わるかもわからず心配です。そして役所と言えば、受け答えもグダグダで、仕事が遅い人ばかりですから、案の定イライラしながら無駄な時間を過ごします。せっかく写真を撮ったのに送ることもできませんでした。犬や猫を救う気持ちが本当にあるのかどうか疑問です。

 

一通りのやりとりが終わると、市役所と警察にも連絡してくれと言われました。なんで保護してやった市民が自腹で電話をかけて、こんな面倒なことをしなくてはいけないのでしょうか。無責任な縦割り行政の縮図です。

 

②市役所とのやりとり

 

仕方がないので電話をかけると、またもや受け答えが要領を得ないグダグダのおばさん。犬を保護しているという旨を伝えると、こちらではなくて保健センターにかけてくれと言われました。この時点でキレそうでした、動物指導センターのやつが言っていた話と違います。連絡体制ができていないどころか、交流がゼロなのかもしれません。保護した人全員がこんな目にあってるのかと思うとやり切れません。

 

さらに仕方がないので保健センターに電話をかけました。そして先程と同様のやりとりをしなくてはなりませんでした。なんでメールを使わないのか全く分かりません。グダグダのやりとりのくせに、「飼い主が見つからなかったらあなたが買ってくれますか」という言葉はやたらしつこく確認されました。責任の所在にしか興味がないようです。早くAIが普及して、こんなやつらは全員職を失えばいいと思います。

 

③警察所とのやりとり

 

相変わらずの要領得ない受け答えで、先ほどと同様のやりとりが繰り返されるのはもう書くまでもありません。そして、一通りの内容を話して住所と電話番号まで伝えたのにもかかわらず、手続きのための書類を書きに警察署まで来てくれと言われました。「恩を仇で返す」とはこのことです。交番ではダメかと聞いたのですが、「交番に話を通さなくてはいけなくなるので」警察署まで行ってくれと言われました。だからメール使えよ、何様なんだこのクズども。

 

しかも、1番許せないのは、「窓口の営業時間があるので、平日の5時までに来てくれ」と言われたことです。なんで保護してやったのに、普通の人だったら仕事を早退してくだらない手続きをしに行かなくてはいけないのでしょうか。三箇所に無駄な連絡して、税金で人件費払う前に、情報共有できるようにすればいいだけの話でしょ、もういい加減腹が立ったので無視することにしました。

 

この①から③のやりとりを通して、分かった事は、動物を大切にする、救ってあげる、などといった気持ちは彼らには皆無だということです。マニュアルに沿ってくだらない手続きを進めているだけです。こんな調子では、「めんどくさい」という気持ちを起こさせるだけで、保護した犬を助けようなどと言う気持ちは誰も持たなくなってしまいます。彼らはよっぽど殺処分がしたいのでしょうか。

 

報道などでは、いかにも人間の身勝手で、犬や猫が次々に殺されていくというような印象を刷り込まれますが、そうならないようにするだけの最低限のシステムさえ出来上がっていないので、こんな悲惨な事態になっていることがよく分かりました。これで引き取る、譲渡する、ということになったらどれだけ面倒なんでしょうか。

 

仮にブローカーに転売されても、高齢者に飼われても、殺処分されるよりはマシでしょ。訳わかんない煩雑なシステム作って、犬や猫を殺してるのはあんたらだよ。大変悲しい気持ちになりました。

 

話がそれましたが、犬の話に戻ります。

 

保護した犬は、一晩、寒いベランダので、小屋がわりの段ボールの中で頑張ってくれました。ご飯もしっかり食べてくれました。もう可愛くて、そして心配で仕方がなくて、寒いけれども何度も何度も窓を開けて外を確認して撫でてやりました。

 

そして今日の朝起きると、しっかりとおしっこうんち(うちの若い小型犬よりはるかに臭くてデカい笑)もしていました。これで一安心です。

 

そして昼前に、警察署の方から電話がかかってきて、飼い主が見つかったとの連絡が届きました。(手続きしなくても電話来るの?しなくてもいいのだったら、初めから手続きなどしなくていいじゃない。)

 

そして飼い主の方から連絡があり、夕方に引き渡すと言う約束をしました。

 

飼い主が見つかって本当に良かった、と安堵していたのですが、同時にたった一晩でも一緒に過ごしたこの子が家からいなくなると思うと、急速に寂しくなってしまいました。

 

たった一晩で、ペットロスです。笑

 

引き渡しに出発する時間が迫ってくるにつれて、名残惜しさどんどんどんどん募ります。最後は、ベランダに出て、可愛がってやり、我が家の犬たちともお別れをしました。

 

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そして車に乗せ、待ち合わせ場所に到着しました。

 

飼い主の人に会うと、本当に喜んで安心している顔でした。話を聞くと、飼い主の方が仕事に行った後、首輪が抜けて、家から出て行ってしまったみたいです。聞けば長寿の16歳とのこと。目も悪い子なので車にひかれなくて本当に良かった。16年連れ添った家族の家出に、家族の皆が、悲嘆に暮れて探し回っていたそうです。

 

このまま迎えて家族にしたい、もう一晩ぐらいは一緒にいたい、という気持ちもありましたが、やっぱり犬は、大好きなご主人様の下で暮らすのが1番幸せなことです。お礼までいただいて、こんなに感謝されて、たまには人の役に立ったなぁと実感しました。もちろん、犬も2日ぶりの飼い主に大喜び。あのふらふらの足取りとは大違いです。

 

以上が、たった二日間だけ僕の家族とまた、犬の話です。おとなしくて優しくて、本当に可愛い子でした。今も名残惜しくて仕方がない、人生の大切な思い出になりました。

 

ちなみに、これがもらったお礼の品です。

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この袋が見えた時、心の中で静かにガッツポーズをしました。笑

 

 

 

さてさて、うちの小さな愛犬2匹が、昨日からジェラシーに狂っていますので、今日からはまたこちらと楽しく暮らしていきます。

 

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お弁当日記2

さてさて、今日のお弁当日記でございます。

 

先日、100円ショップのダイソーでこんなものを買いました。

 

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これにご飯を詰めて、何回か振ればご飯がまとまり、さらに海苔を挿し込んでまた振れば勝手に海苔が巻けるという優れものです。

 

…を書いてあったのですが、実際全く巻けませんでした。初めはご飯が多かったのかなと思い、ご飯の量を減らしてやってみたのですが、海苔は全く巻けませんでした。笑

 

まぁ、100円ですからこんなものですね。どなたか、簡単に海苔巻きが作れるグッズがあったら教えてください。もういっそ、巻き簾を買おうかなとも思っています。

 

失敗した分や、切れ端は俺のメシとなりました。笑

 

奥さん用のお弁当はこちら。

 

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相変わらず串がかわいい。カエルさんが1番のお気に入りです。右下のチンゲン菜炒めは手作り。

 

海苔巻きのお弁当って、お花見や運動会みたいで何か嬉しいですよね。奥さんもとても喜んでくれました。

 

今日は奥さんが早番だったので、送り出した後、1時間位犬の散歩に行ってきました。近くの湖では、鳥の雛が孵っていて、子ガモたちがたくさんいます。今日も長閑な平日です。

 

朝早くからメシと散歩を要求して、バタバタ暴れてゆっくり寝かしてくれないわんこたちですが、散歩に行くと午後はお昼寝タイムです。

 

僕が休職してからお留守番の時間が極端に減ったので、こいつらは甘えたい放題です。

 

こんな感じでのんびりしてます。ギャップ萌え。マジ天使。はーかわいい(*´∀`*)

 

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あ、写真とったら目覚めてしまった。笑

 

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君たちはどう生きるか

今話題になっている、「君たちはどう生きるか」と言う本について書きます。

 

 

君たちはどう生きるか

君たちはどう生きるか

 

 

 

1,930年代に書かれたこの本は、丸山眞男など日本を牽引した思想家たちにも大きな影響を与え、特に教育者の間ではバイブルのような存在となっていました。

 

あまりこの手の本は好きでは無いのですが、これを機に読んでみようと思い、購入。

 

主人公のコペル君は、周囲の友達との関係の中で、いろいろなことを学び、考えます。その考えたことについて、叔父さんがアカデミックな解説を加え、問い掛けていきます。

 

この本から学ぶ事は、「人生の諸問題を考えるには、科学的・哲学的な考察が必要であり、それは不可欠な教養」であると言うことです。

 

哲学者や科学者の名前がずらずらと出てくるような本は、理論武装の感があってあまり好きにはなりません。しかし、この本の著者、吉野源三郎さんは、そういった次元をはるかに超えて、きちんと自分の中で消化できている知識を使っているのだということを感じます。

 

かつての凝り固まった教養主義の学者が多かった中で、極めて特異な存在だといえます。

 

「生きるとはどういうことか」「生きていくときにどんなことが必要か」こういったことを語りたがる教師は多いです。と言うより、教えられるものならこういうことを教えなくてはいけません。

 

しかし、皆さんは、先生が話したそーゆー話を1つでも覚えていますか?

 

多分、ほとんどの人は何も覚えていないと思います。なぜなら、彼らが語っているのは生きると言うことではなく、単に自分の経験、思い出話だからです。基本的にあの年頃の生徒が、教員の美化された過去などに興味のかけらもあるはずがありません。オナニーです。

 

「自分の経験は他人には当てはまらない」ということを自覚できていない人間は、特に教員は本当に多いです。

 

これの最たる例は、僕が大嫌いで最も教員に向いていないと思っている、尾木ママです。大体、ヤンキー先生とか、オカマとか、そういった人たちをまるで教師の鏡のように扱って子供たちにどんな影響を与えたいのでしょうか。彼らが言っている事は、誰もが聞く前からわかっていることです。世間の悪意を煽り立て、増長する、モンスターペアレンツの生みの親のような存在です。もう70を過ぎているのだからとっとと引退して短い余生を静かに送って欲しいものです。

 

ついつい、話がそれてしまいました。

 

コペル君が日常疑問に感じたことを、経済学の理念や、ニュートンアインシュタインなどの科学史、ナポレオンの例など、広い教養で持って解決するのではなく、考えさせています。

 

学校の勉強は無意味、ビジネスに直結することを学校で学ぶべきだ、そういった考え方から脱却させてくれる本です。確かに、無教養な教員が授業を行えば、それの意味が分かっていないわけですから、無意味で空疎なものに聞こえるでしょう。

 

しかし、今時流行らない、学問や教養に深い魅力と憧憬を感じて欲しいのです。これが、社会に出る前だからこそできる学校と言う場の学問にふさわしいものだと思うのです。

 

漫画版も出ています、皆さんもぜひご一読してみてください。ちなみに、活字版は、最近出たハードカバーのものよりも岩波文庫のほうが安いです。笑

 

 

漫画 君たちはどう生きるか

漫画 君たちはどう生きるか

 
君たちはどう生きるか (岩波文庫)

君たちはどう生きるか (岩波文庫)